将棋のミニ本をkindleで新しく出版しました。
タイトルは、『3分切れ負けは将棋じゃない? ―3切れ将棋というゲームの考え方と付き合い方―』です。
(kindle unlimited読み放題対象です!)
これは、3切れで勝ちまくるための攻略本でも、定跡や終盤技術を詳しく解説する上達本でもありません。
3切れというゲームをどう捉え、どう付き合えば、必要以上にイライラせず楽しめるのかということを、ウォーズで四段として数千局指してきた経験から整理した、ちょっと変な立ち位置のエッセイ寄りの考察本です。
昔から3切れ将棋に対して色々考えることや思うところもあり、そういった内容が誰かの参考になれば、と思いミニ本として仕上げました。
(気づけば、これで将棋の本は5冊目になりました。
少し将棋に恩返しできたら、盛り上がってくれれば、という気持ちはあるものの、なぜここまで頑張っているのかは、よく分かっていませんw)
3切れ将棋について個人的な付き合い方を語った本
今回のテーマは、3分切れ負け、通称「3切れ」です。
将棋ウォーズを中心にこのルールで将棋を楽しむプレイヤーは現状かなり多いと思っており、かなり定番ルールとして普及してきていると思っています。
私はウォーズを中心に、これまで3切れを数千局指しました。レベルとしても四段まで初段し、世間的にはかなりやりこんだ方だと思っています。
(なお、本書の執筆中に四段に昇段しました!)
短時間で気軽に対戦でき、スリリングな面白いゲームであることは間違いありません。合計6分未満の中でこれほど濃密に考えることを楽しめる時間もなかなか無いな、とは思っています。
一方で、3切れには独特のつらさもあります。優勢から時間切れで負けたり、短い時間でハメ手を喰らって連敗したりして、
「これは将棋なのか?」と言う疑問を感じる瞬間もあるのは事実です。
また、将棋自体の上達に効くのかと言われると少し怪しいと思います。上達の観点では少なくとも、3切れだけやってても頭打ちになってしまう、とは思っています。
3切れはあくまで「別モードの将棋」の時間と区別する
長く指してきた末に、私は3切れを、
通常の将棋とは勝敗構造の異なる、「別モードの将棋」として明確に分けて捉えるようになりました。
- 相手の時間を切らして勝つ、のが現実的な戦略としてある
- 長考して深く展開を読む時間がない瞬発力、感覚の勝負
- よって、強引な攻めや奇襲戦法等が通りやすい
という点が、やはりゲームに与える影響はかなり大きいとプレイヤーとしては感じます。
加えて、盤上の勝負以外の付き合い方の部分でも
- これ一本で上達できるかは微妙(少なくとも私はあまりおすすめしないです)
- 慣れきってしまうと手が荒れる危険がある。逆に久しぶりにやると速度に思考スピードがついていかない。
- ずるずるとエンドレスで指したくなる
といった要素があると思っています。
ざっくりした内容
上記のような違いにより、趣味の将棋の感覚の延長で付き合うと、色々なギャップやモヤモヤがあると私は思っています。
本書には3切れ独自のゲーム的な違いやコツや考察をまとめて書いています。
具体的には、以下のような内容で、楽しく健全な心持ちで3切れと付き合うためのヒントになる考え方を書いています。
- 一方的に時間を削られる負けを減らすための実戦的な考え方
- 負けを引きずって連戦しないための切り替え方
- 無駄王手や奇襲戦法への向き合い方
- 3切れで伸びる力と、伸びにくい力
- 長く楽しく付き合うための距離感
こんな方に読んでほしい本です
本書は次のような方に向けて書きました。
- 3切れがうまくいかずに悩んでいる方
- 時間切れの勝ち負けに納得できないものを感じている方
- 負けを引きずり、つい次の対局ボタンを押してしまう方
- 将棋を始めたばかりで、3切れとの付き合い方が分からない方
想定読者は初心者~級位者の方で、特に前提知識は必要ありません。短時間でさっと読める分量にしています。
読んでも、急に3切れで勝てるようになる本ではありませんが、負けたときに必要以上に自分を責めたり、イライラしたまま連戦したりすることを減らすきっかけにはなると思っています。
3切れを「普通の将棋とは別モード」として少し気楽に捉え、今までよりもよい距離で楽しんでいただければ嬉しいです!
(kindle unlimited読み放題対象です!登録はこちらから)


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