筆者が最も極めたと言っていいボードゲームの一つがSplendorだ。
Splendorファンに向けて、初手でどんなことを考えているのかを記録したメモがあったので、公開してみようと思う。
問題
以下の初期局面で、先手の初手は何をする?

結論だけでなく、この初期局面の特徴は何か?などの気付きを出来るだけ多く発見できるように考えてみてください!
↓↓↓↓↓以下、自力で少し考えて欲しいため、しばらく空白。
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解説
解説でのカード表記法
カードをテキストで表すとき、
コストの数字を数字が大きい順に羅列(そのカード自体の色)
のように表記することにします。
例えば、以下のカードは、322(青)と表記します。

注目ポイント
- 貴族が白赤黒のみからなる。特に黒が全てに絡んでいる。
- 黒は貴族に絡んではいるものの、現局面ではそれ以外の使い道としては弱い。焦ってカード2枚以上を集めようとする必要は無い。
- 赤を垂直に伸ばすルートは貴族とのシナジーがあって良いが、今の盤面では8点までしか見えない。序盤からやると終盤失速して負けそう。
- 緑を垂直に伸ばすのは7点までしか見えないし、貴族から遠くなるためやめた方が良い。互いに白赤黒を握りあって膠着しきった後に狙う場面があるかどうか、みたいな印象なので今は無視で問題ない。
結論
序盤でルートを決めて心中するほど強い方針はない。
よって、とりあえず黒か赤カードを1枚目の購入先と考えて進める。3(黒)221(赤)のどちらかから買う予定で、白黒緑と取る。後手が次に何か予約したら緑が3枚取れる。
実戦では後手の相手が6(赤)を予約してきたので、次の手では221(赤)を保険として予約しておいた。初手で予約するほどのカードではないが、6(赤)対策のために赤を強くブロックしておく必要が生じた。
そして6(赤)はしばらく相手の予約枠を圧迫するが、自分の221(赤)は序盤で購入してしまえるので悪くない交換だと思う。
余談: 実戦での展開
以降は赤・白のチップを徹底的に絞りながら、白・黒カードを貯めることに専念。相手が赤(6)を購入できたのは21ターン目。自分は全色のカードを1枚ずつ確保して、以降は白黒4貴族を取り、73(白)を購入するなどして16-7で勝ち。
お相手からwoaw so strongと感嘆の声を頂き、敗因を教えて欲しいとのことだったので、予約が早すぎたことを教えた。
このゲームでは、予約のタイミングが早すぎると、ゴールドが手持ちトークン数を圧迫したり、予約済カード枠を中々解放できずに負担になってしまうのだ。
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